地方在住で未経験のままIT業界へ転職できるのか?
現在、IT業界への就職、転職を考えている方は多いかと思いますが、実際ところIT業界への転職を考えた際に問題になってくることとして、”未経験だから”という理由だけではない場合が殆どです。
中でも移住を伴う引っ越しの場合、転職先での仕事が軌道に乗るか不安なこともありなかなか行動に移せない、引っ越しをするほどお金がない、といった人たちにはハードルが高いでしょう。
本記事では、地方で未経験からIT業界へ転職できるのかに着目し、記事を執筆してみました。
<h2>結論:未経験からIT業界へ未経験で転職するのは難しい
結論からになりますが、いきなり未経験からIT業界へ未経験で転職するのは難しいといえるでしょう。
いくつかの例と執筆者の例を出して、詳しく説明していきます。
地方にIT企業、またはIT人材を必要とする会社が求人をだしていない
地方といっても多種多様ですが、例えば関東、大阪や愛知といった日本における三大都市の近郊に住む人は、ここでいう地方からは除外しています。
地方(田舎)の場合は、どちらかといえば接客業や製造業といった業界、業種での求人が殆どの場合が多いです。
実際に本記事を見ている人は、既に転職サイトなどで確認しているかと思いますが、IT業界は人手不足と歌うわりに地方ではひつようとされていないのが実情です
未経験者の募集をだしていない
もちろん地方でもIT企業は存在しなくとも、大企業にはIT部門をおいている場合がほとんどのため、そういった企業に転職することができれば、あなたが思い浮かべるような仕事にありつける可能性はあります。
ただ、未経験者に対してそういった募集を絶対ないと言っていいほどありえない話です。
(これも実際に転職サイトなどで求人を探してもらえれば肌感で理解できるでしょう)
もし、長期間かかってもいいから、ITに関わる仕事をしたいというのであれば、地元の企業に就職し、IT部門への移動希望を感嘆するのも手段のひとつではあります。
ただ、少なくとも、未経験でIT業界への転職を考えている人にとっては眉唾の話であるため、この提案は除外します
客先常駐として就職すれば可能性はあるが、引っ越しを必要とされる可能性は高い
未経験でIT業界への転職を一番手っ取り早くめざすのであれば、人材派遣やSES(派遣元会社の正社員として客先に常駐して働く携帯)をおこなっている会社に就職すべきでしょう。
会社によっては、現在住んでいる場所から通える範囲での案件を紹介してもらえますが、なにぶんにも業界未経験であるため、やんわりと引っ越しを前提とした話になることが殆どです。
以上のことから、地方で今住んでいる場所から引っ越しをせずIT業界への転職は難しいといえます。
ただ、引っ越しのリスクを受け入れられるのであれば、以下の点を着目した会社を選ぶことで、思い通りの転職が可能です。
SES(システムエンジニアリングサービス)とは?
IT業界における契約形態の1つ。
客先(お客さん)のもとへエンジニア(社員)を派遣して常駐させる働き方。
IT業界の人からは客先常駐と称されることもある
未経験でITに転職:引っ越しが可能な場合の気を付けるべきポイント
引っ越し手当のある会社に就職
おそらく引っ越しに抵抗がある理由としては、住み慣れた場所から離れたくない。
引っ越しにかかる費用を支払いたくない、ということが殆どではないでしょうか。
就職先、派遣元の会社によっては、案件での引っ越しの場合は引っ越し費用が全額免除である場合や、一部免除される場合があります。
前者の場合であれば引っ越し費用が掛からないため、金銭面では殆ど影響がありません。
また、場合によっては借り上げ社宅、社員寮と言った設備が整った先である場合もあるので
このあたりは実際に転職したい会社の求人票や、面接等で確認するとよいでしょう。
SES(人材派遣会社)に、近隣での就職先がないか事前に面接で確認する
あまりお勧めではないですが、州よくしたいIT企業の面接時に引っ越しができない旨を伝え、通える範囲での就職をさせてくれないがと感嘆する方法もあります。
ただ、上記の方法については前述した通り、未経験者であることも加味して受け入れられない提案として処理される場合が殆どだと言えます。
そのため、のちのトラブルを避けるためにも事前に面接等で話をしておくことが先決です。
引っ越しはするものの、案件先に通える範囲に引っ越すだけに留める
次に引っ越しはやぶさかではないが、心理的に引っ越しをしたくないという人の場合は、
案件先の近場に住むのではなく、現在住んでいる場所と案件先の職場のちょうど中間あたりの場所に引っ越しを決めると心理的負担が下がります。
引っ越しが苦手という人で実家暮らしや近隣の友人などと離れたくないという場合は、上記の引っ越しであれば、休日にも元居た場所に戻ることが可能であるため、引っ越し先で孤立したり、孤独を感じることはなくなるはずです。
1点注意点として、企業によっては上記の引っ越しだと引っ越し費用は負担されない、もしくは社員寮が存在しない場合があります。
コストとリスクを天秤にかけることなってしまいますが、一度ご自身で深く考えてみられることをお勧めします。
次に、地方から未経験でIT企業に転職するために、引っ越しを行うことで得られるメリットを紹介します
IT未経験者が引っ越しをすることで得られるメリット
会社から一定の評価を得られる
地方でからIT企業に就職しようとした際には、前述のとおり引っ越しがほぼ必須となります。
逆に、現在の住まいが都心の近くである人の場合は、なるべく通える範囲での仕事を希望、または会社が無駄な引っ越し費用を発生させないため、都市郊外での案件を進めます。
つまり、都心以外の案件であればある程度柔軟に引っ越しをおこなえる人材が選ばれやすくなります。
これは実体験になりますが、私も未経験としてIT企業(SES)に就職した際、同期のメンバーは都心部住みの人が多く、引っ越しに消極的であり、私のみが引っ越しを前提に就職していました。
時期的にもたまたまよかったこともありますが、そのおかげで会社の重要案件である某レジャーランドに常駐することが決まりました。
その後、同期のメンバーと何度か会合することがあり、お互いの近況を報告しあった際に、実業務に面においては私の方が沢山の業務をおこなうことができました。
もちろん、上記はたまたま、運がよかったという見方もできますが、引っ越しを許容できる人の場合ほど、チャンスを掴みやすいです。
地方在住で未経験のままIT業界へ転職できるのか?地方と都心の求人数を比較しながら解説 まとめ
今回は地方で未経験からIT業界へ転職できるのかについて解説しました。
残念ながら、地方から未経験でIT業界へ転職するのは厳しい、転職しても引っ越しを必要とされる場合が殆どとなっています。
ただ、引っ越し費用なども会社によっては負担してもらえるため、ある程度のリスクと覚悟をもってすれば業界への転職は可能です。
業界での歴とスキルを積み上げれば、地方でも働くことはある程度可能にはなってくるので、数年間は常駐先で業務に励み、自己研鑽してスキルを磨き上げ、高度なIT人材として技能を磨いていきましょう。